エンジンとモーターの特性を理解する必要があるハイブリッドカーの出力表示

ハイブリッドカーの出力表示

 

ハイブリット車の出力はガソリン出力とモーター出力の2つの出力表示がされています。

 

プリウスの出力表示

ハイブリッドカーの出力表示の参考資料として、現在最もスタンダードなハイブリッドカーとして定着しているプリウスの諸元で比較します。

  • エンジン排気量:     1,797cc
  • エンジン最高出力:    73kw(99馬力)/5,200 rpm
  • エンジン最大トルク:   142N・m(14.5kgf・m)/4,000 rpm

 

  • モーター型式:      3JM
  • モーター最高出力     60kw(82馬力)
  • モーター最大トルク    207N・m(21.1kgf・m)

となっております。

 

 

 

プリウスのパワーはガソリン車2.4リッタークラス並

プリウスを製造するトヨタ自動車の発表によると、プリウスはガソリンエンジンは1.8リッタークラスですが、モーターとの相乗高価により2.4リッタークラスと同等の運動性能を誇ると言われています。

 

 

 

 

エンジン出力 + モーター出力 = 総出力にはならない

上記プリウスの場合で比較すると、エンジンは99馬力でモーターは82馬力ですので単純計算で181馬力になると思ってしまう人も多いですが、実際には180馬力のガソリン車と比べると運動性能は大きく劣る内容となります。

 

 

モーターではバッテリーの充電状況に応じて出力が変わる

ハイブリッド車はモーターの駆動によりパワーは格段に向上しますが、駆動用バッテリーの充電がなければ、モーター駆動が機能しませんので、状況によってはプリウスの出力はエンジンのみの99馬力となります。

 

 

エンジンとモーターでは駆動に加える力が独立している

駆動用バッテリーが新品フル充電状態でも、ガソリン車の181馬力とプリウスの99馬力+82馬力ではパワーは変わってきます。
その要因は、モーター駆動はエンジンの燃焼ピストン運動による駆動と独立した形でタイヤに力を伝えているので、ガソリンエンジンの出力に単純にモーター出力が上乗せされる事にはならないのが最大の要因となります。

 

 

 

 

エンジンとモーターは特性が違う

ハイブリッド車の魅力は、エンジンとモーターの特性が違い、双方で弱い部分を補いあえる事にあります。

 

ガソリンエンジンでは、発進時などの低速域ではトルクが発生しないので燃料を多く消費してエンジンの回転数を上げる事で急加速します。
スピードが出るに連れてトルクが発生して、高速走行では極端にスピードを出さなければトルクで安定して走行して燃費も良くなります。

 

それに対してモーターは低速域で高いトルクを発生します。
プリウスなどのトヨタのハイブリッドカーはこの特徴を活かして、ガソリンエンジンだと効率が悪い発進時をモーターだけのパワーで行える設定となっています。
モーター出力は高速域やエンジンが高回転になってくるとトルクが逆に出なくなってくる仕組みとなっています。

 

このように、ガソリンエンジンとハイブリッドカーのモーター駆動は、それぞれの足りない部分を補いあえるので、出力表示では見えてこない相乗効果を発生します。

 

低速走行が多く、ブレーキを踏みバッテリーの充電機会が多い乗り方ではよりハイブリッドカーの強みが生きてきます。